トヨタ・ライズは、2019年に発売されて以来、その実用性と人気から中古車市場でも高い評価を受けています。
中古車市場におけるライズの価格相場や、そのリセールバリューに影響を与える要因は多岐にわたります。
この記事では、トヨタ・ライズのリセールバリューの現状と、将来的な予想について詳しく解説します。
また、ライズのリセールバリューを高く保つための具体的な方法や、他のSUV車種との比較についても触れていきます。
車を購入する際の参考として、また、現在ライズを所有している方の次の一手として、ぜひこの情報を活用してください。
- トヨタ・ライズのリセールバリューの現状と市場価格の動向
- ライズのリセールバリューに影響を与える要因(車検の有無、走行距離、グレード別の違いなど)
- ライズのリセールバリューを高く保つための具体的な方法や対策
- トヨタ・ライズと他のSUV車種とのリセールバリューの比較とその特徴
トヨタライズのリセールバリューの現状と予想
トヨタ・ライズは、2019年5月に発売され、その後のリセールバリューが注目されています。
現在の中古車市場におけるライズの価格相場を調査したところ、カーセンサーでは2,141台が登録されており、価格相場は118.8万円から315.2万円、平均価格は196.3万円となっています。
一方、グーネットでは2,225台が登録されており、価格相場は129万円から318万円、平均価格は199.4万円となっています。
トヨタライズの値崩れの原因と対策
トヨタ・ライズは、2019年11月の発売から短期間で約3万2000台の販売台数を記録し、2020年にはSUV販売台数No.1を達成しました。
しかし、2021年にはヤリスクロスに1位を譲り、2023年現在も月間平均5000台以上の販売を維持しています。
このような高い人気を背景に、ライズのリセールバリューには多くの要因が影響しています。
コンパクトSUV市場は競争が激しく、ホンダのヴェゼルや日産キックスなどの競合車種が多数存在します。
このため、中古市場では需要が分散し、ライズの価格が下がる可能性が考えられます。また、マイナーチェンジの影響も無視できません。
新しいモデルが登場すると、旧モデルの価格は自然と下がりがちです。
ただ、ライズのリセールバリューを維持、あるいは向上させるための対策は存在します。
例えば、人気のオプションや装備を選択することで、中古市場での価格を高く保つことが期待できます。
ナビゲーションやETC、バックカメラ、ドライブレコーダーなどの基本的な装備は、中古車を購入する際の選考基準となるため、これらの装備を持つ車は価格が下がりにくいと言えます。
また、特定のカスタムパーツやメーカーオプションを取り付けることも、リセールバリューを高く保つための一つの方法です。
特に、TRDやモデリスタのような人気のカスタムパーツは、中古車市場での価格を押し上げる要因となり得ます。
ライズのグレード別リセールバリューの違い
ライズは「X」「G」「Z」の3つの主要グレードを持っています。これらのグレードは、新車価格、装備、性能などの違いにより、リセールバリューにも差が生じます。
- 「Xグレード」の新車価格は約1,717,000円で、エントリーグレードとして位置づけられています。
- 一方、最上級の「Zグレード」は2,049,000円と、ガソリン車でありながらもリーズナブルな価格帯で提供されています。
具体的なリセールバリューの予想を見ると、3年後の「Z(2WD)」のリセールバリュー予想は1,000,000円~1,200,000円となっています。
この価格帯を考慮すると、最上級モデルのZグレードは他のグレードと比較しても、リセールバリューが高い傾向にあります。
また、リセールバリューの予想には、車の状態や走行距離、車検の有無なども影響します。
しかし、グレードだけでなく、オプションや色の選択もリセールバリューに影響を与える要因となります。
以下は、ライズの主要グレードとその3年後のリセールバリュー予想を表にまとめたものです。
グレード | 新車価格 | 3年後のリセールバリュー予想 |
---|---|---|
Z(2WD) | 2,060,000円 | 1,000,000円~1,200,000円 |
X(2WD) | 1,717,000円 | 800,000円~900,000円 |
G(2WD) | 1,895,000円 | 1,000,000円~1,100,000円 |
この表を見ると、ZグレードのリセールバリューがXグレードよりも高いことが確認できます。
これは、Zグレードの装備や性能、ブランドイメージなどが、リセールバリューを高く保つ要因となっていると考えられます。
ライズのリセールバリューを高く保つ方法
トヨタ・ライズは国内で絶大な人気を誇る車種で、そのリセールバリューも注目されています。
リセールバリューを高く保つためには、車の状態を良好に保つことが最も重要です。
具体的には、洗車を月に一度は行い、半年点検や一年点検などの定期メンテナンスをしっかりと行うことが挙げられます。
これにより、車をキレイに保ち、故障を防ぐことができます。
状態の良い車はリセールバリューが高くなる傾向にあり、愛車を丁寧に扱うことで、将来的に高いリセールバリューを期待することができます。
ライズのオプションとリセールへの影響
トヨタ・ライズのオプション選びは、その後のリセールバリューに大きく影響します。
オプションの中には、リセール価格を高めるものと、逆に下げるリスクがあるものが存在します。
- ナビゲーションシステム: ライズにおいて、ナビゲーションシステムはプラスの要因として挙げられます。最新のナビゲーションは、中古車市場においても需要が高いため、リセールバリューが上がる傾向にあります。
- サンルーフ: サンルーフは一部のユーザーには人気がありますが、メンテナンスが必要なため、リセール価格に大きな影響は期待できません。
- カスタムパーツ: オリジナルよりもカスタムパーツを多用すると、特定の趣味を持つユーザーには人気ですが、一般的なリセール市場では価格が下がる可能性が高まります。
ライズの色の選び方とリセールへ影響
車の色選びは、新車購入時だけでなく、リセール時にも非常に重要です。特定の色はリセールバリューを高める一方、一部の色は逆の効果が考えられます。
- ホワイトやブラック: これらの基本的な色は、多くの人々に受け入れられやすく、リセールバリューを高く保つことができます。
- メタリックカラー: メタリックやパールのような特別な塗装は、新車時には高価ですが、リセール時にもその価値を維持することが期待できます。
- 鮮やかな色: 一方で、非常に鮮やかな色や限定色は、特定のユーザーには人気がありますが、一般的なリセール市場での需要は限定的であるため、リセールバリューが下がる可能性があります。
トヨタライズのリセールバリューの実際の市場価格
ライズのリセールバリューに関する実際の市場価格は、多くの要因によって変動します。
中古車市場の動向や、他の車種との比較、さらにはライズのグレードやオプション、色などの選択によってもリセールバリューは大きく変わり得ます。
例えば、ライズの新車購入から3年後のリセールバリューは、車体価格からおよそ50~60%程度下がると予想されています。
また、5年後や10年後のリセールバリューもそれぞれ異なる動向を示しています。
このように、ライズのリセールバリューは多くの要因に影響を受けるため、購入時の選択や車の維持方法など、様々な点を考慮することが重要です。
中古車市場でのライズの価格相場
トヨタ・ライズは2019年5月に発売され、その人気と実用性から中古車市場でも非常に高い評価を受けています。
現在の中古車市場におけるライズの価格相場を調査したところ、以下のような結果が得られました。
- カーセンサーにおける登録台数は2,141台、価格相場は118.8万円~315.2万円、平均価格は196.3万円となっています。
- グーネットでは、登録台数が2,225台、価格相場は129万円~318万円、平均価格は199.4万円となっています。
これらのデータから、ライズの中古車価格は新車価格に比べても高い水準を保っていることがわかります。
ただ、価格は車の状態や年式、走行距離などの要因によって変動します。例えば、グレード「X(2WD)」の場合、平均走行距離が0.5万kmのものは、平均買取額が165万円、残価率が97%となっています。
一方で、「G(4WD)」の場合、平均走行距離1.4万kmのものは、平均買取額が176万円、残価率が95%となっています。
このように言うと、ライズのリセールバリューは非常に高く、特に新車から数年経過したものでも、新車価格に近い価格で取引されていることが伺えます。
しかし、購入時のグレードやオプション、色の選択などがリセールバリューに影響を与えるため、これらの要素を考慮して購入することが、後のリセール時に有利となるでしょう。
ライズのリセールバリューと他のSUV車との比較
トヨタのライズは、そのコンパクトなサイズと高い燃費効率で多くの人々に支持されています。しかし、購入を検討する際に気になるのが、リセールバリュー、つまり再販売時の価格です。
ライズのリセールバリューは、他のSUV車種とどのように比較されるのでしょうか。
まず、ライズの3年後のリセールバリューの平均は、車体価格からおよそ50~60%程度下がるとされています。
具体的には、Z(2WD)グレードで新車価格が¥2,060,000の場合、3年後のリセールバリュー予想は¥1,000,000~¥1,200,000となります。
他のグレードにおいても、この傾向は変わりません。
しかし、ライズはもともとがかなりお求めやすい価格であるため、リセールバリューは3年後であっても高いとは言えません。
その一方で、上記のような下取り価格であれば、次の車の頭金の足しには十分とも言えるでしょう。
また、ライズのリセールバリューを他のSUV車種と比較すると、ライズはそのコストパフォーマンスの高さから、再販売市場でも一定の需要が見込まれます。
ただ、他の高級SUV車種と比べると、価格の下落率はやや大きいとも言われています。
ライズのリセールバリューと車検の関係
車検の有無は、中古車のリセールバリューに大きく影響します。
特に、トヨタのライズにおいては、新車購入から3年後が初めての車検を迎えるタイミングとなります。この時期のリセールバリューは、車体価格から約50~60%程度に下がるとされています。
車検を通すか通さないかでリセールバリューには変動が見られるものの、3年経過した場合のリセールバリューは、例えばZ(2WD)グレードであれば、車両本体価格が¥2,060,000の場合、リセールバリューはおおよそ¥1,000,000~¥1,200,000と予想されます。
ライズのリセールバリューと走行距離の関係
車の走行距離は、リセールバリューを決定する重要な要因の一つです。
トヨタライズの場合、5年経過すると二回目の車検を迎える時期となり、この時点での走行距離が増加していると、リセールバリューはさらに低下します。
具体的には、新車購入から5年後のリセールバリューは、60~80%程度下がると言われています。例を挙げると、Z(2WD)グレードのライズで、車両本体価格が¥2,060,000の場合、5年後のリセールバリューはおおよそ¥700,000~¥800,000となります。
ただし、適切なメンテナンスを継続的に行うことで、走行距離が多くてもリセールバリューをある程度維持することが可能です。
まとめ:トヨタライズのリセールバリューの現状と予想
記事のポイントをまとめます。
- トヨタ・ライズは2019年5月に発売
- 2020年にSUV販売台数No.1を達成
- 2023年現在も月間平均5000台以上の販売を維持
- コンパクトSUV市場は競争が激しい
- マイナーチェンジの影響で旧モデルの価格は下がりがち
- ライズのオプション選びはリセールバリューに影響
- ナビゲーションシステムはリセールバリューを高める要因
- サンルーフはリセール価格に大きな影響は期待できない
- カスタムパーツを多用するとリセール市場では価格が下がる可能性
- 車の色選びはリセール時にも重要
- ホワイトやブラックはリセールバリューを高く保つ色
- メタリックカラーもリセール時の価値を維持する可能性がある