三菱自動車のデリカD5は、その堅牢な造りと多目的性で、特にアウトドア愛好家からの支持が厚いミニバンです。
この車両が持つ魅力は多岐にわたりますが、ディーゼルモデルとしての特性を考慮すると、いくつかの懸念点も浮かび上がります。
本記事では、デリカD5 ディーゼルの購入を検討している方々に向け、そのメリットとデメリットを詳しく検証します。
新車市場での選択肢がディーゼルモデルに限られる現状、価格の高さや乗り降りの不便さなどの問題点を、実際のユーザー体験をもとに深掘りしていきましょう。
- デリカD5 ディーゼルの高い購入価格とその背景
- ディーゼルエンジン特有の大きな音とその影響
- シートの硬さによる乗り心地の問題点
- 車高の高さがもたらす乗り降りの困難さ
デリカD5 ディーゼル車のデメリット
デリカD5とは?その基本情報
デリカD5は三菱自動車が製造する人気のミニバンで、特にアウトドア愛好家に人気があります。
この車両はその多目的性と堅牢な造りで知られ、ディーゼルエンジンを搭載しています。
しかし、その特性上、いくつかのデメリットが存在します。
具体的なスペックについては、後述しますが、基本となるのはそのオフロード性能と、家族での使用に適した広々とした内部空間です。
現在はディーゼルしか新車で買えない事実
デリカD5を新車で購入する際、現在はディーゼルモデルのみが選択肢となっています。
ディーゼルエンジンはそのトルクの強さから、特に重い荷物を運ぶ際やオフロードでの性能に優れていますが、ガソリンエンジンに比べると、音が大きいという点が挙げられます。
車高の高さによる乗り降りの大変さ
デリカD5の車高は185mmと、他のミニバンと比べて高いため、乗り降りが大変です。特に小さな子供や高齢者にとっては、この点が大きな問題になります。
ただし、サイドステップの取り付けなどによって、この問題はある程度解決可能です。
購入価格の高い
デリカD5の価格は、最も低いグレードであっても400万円以上となっており、他のミニバンと比較しても高価です。
この価格の高さは、ディーゼルエンジンを搭載していることや、独特な設計によるものですが、初期投資としては大きな負担となり得ます。
エンジン音の大きい
デリカD5のディーゼルエンジンは、特に市街地での低速走行時には音がきになります。
データによると、一般的なディーゼル車のエンジン音は約70〜80デシベルとされており、これは通常の会話音よりもやや大きいレベルです。
デリカD5は特にアイドリング時や加速時にディーゼルエンジン特有の「カラカラ」という音が顕著になります。
ただし、高速道路などでの定速走行時には、エンジン音はそれほど目立たないという意見もあります。
これは、車内の遮音性の改善やエンジン自体の振動低減技術の向上によるものでしょう。
シートの乗り心地
デリカD5のシートは、そのオフロード性能を反映してか、やや硬めの設計になっています。
一般的なミニバンが提供する柔らかく快適な乗り心地とは異なり、デリカD5は走行性能を重視した結果、少々硬質なシートとなっています。
これは、特に長距離のドライブでは疲れやすくなる可能性があるため、注意が必要です。
シートの硬さは個人の好みにも左右されるため、実際に座ってみることを推奨します。さらに、市販のクッションを使用することで、乗り心地を向上させることも可能です。
デリカD5 ディーゼル車のメリット
見た目がかっこいい
デリカD5の外観は、そのボックス型デザインと力強いフロントグリルが特徴です。
独特のスタイルは、特に若者やアウトドア愛好家から高い支持を得ています。
オプションで利用可能なカラーバリエーションやカスタムパーツも豊富で、自分だけのスタイリッシュな外観を作り出すことが可能です。
たとえば、専用のオフロードタイヤやカスタムフロントバンパーを取り付けることで、さらに個性的なルックスを実現できます。
ディーゼル4WDのパワー
デリカD5の2.2リットルディーゼルエンジンは、最大トルク360Nmを誇り、力強い走行を実現します。
4WDシステムとの組み合わせにより、悪路や雪道でも安定した走行を提供し、特に山道や未舗装の道ではその性能を発揮します。
例えば、急な坂道でもスムーズな加速と優れたトラクションを保つことができ、安心して運転に集中できる点が大きな魅力です。
アウトドアに向いている
デリカD5は広々とした荷室を備え、キャンプ用品やスポーツギアなど、大きな荷物もたっぷりと積むことが可能です。
また、その走破性能はキャンプ地や釣りスポットなど、アクセスが困難な場所への移動にも最適です。
例えば、荷物を満載した状態でも、ゆとりを持って走行できるので、アウトドア活動がより楽しくなることでしょう。
足場の悪い所での走破性能
デリカD5の地上高は185mmで、これにより泥濘みや大小の石が散らばる道でも容易に走行できます。
また、雪が深い場所や砂漠地帯での走行にも対応しており、例えばスキー場の深雪でも難なく進むことができます。
さらに、デリカD5は水たまりや小川などの浅い水域も渡ることができ、アウトドアの可能性を大きく広げてくれます。
デリカD5の基本スペック
デリカD5の基本スペックには、2.2リットルのディーゼルエンジン、4WDシステム、約185mmの地上高などが特徴です。
燃費はディーゼルエンジン特有の効率の良さを持ち、都市部や高速道路での燃費も優れています。
また、最新モデルには先進的な安全機能や運転支援システムも搭載されており、快適かつ安全なドライビングをサポートしてくれます。
- サイズ 全長4,800mm×全幅1,795mm×全高1,875mm
- エンジン 2.2直列4気筒クリーンディーゼル
- 最高出力 107kW(145ps)/3,500rpm
- 最大トルク 380Nm(38.7kgm)/2,000rpm
- トランスミッション 8速AT
- 駆動方式 4WD
- WLTCモード燃費 12.6km/L
- 乗車定員 7人/8人
まとめ:デリカD5 ディーゼル車のメリットとデメリット
デリカD5は多くの面で非常に魅力的な車両であることがわかります。
ただし、その一方でディーゼルエンジン特有のデメリットや、車高の高さによる乗降の困難さなど、購入を検討する際には注意が必要です。
それでもなお、この車が提供する利点は、多くのドライバーにとって大きな魅力となるでしょう。
- デリカD5は三菱自動車製の人気ミニバン
- アウトドア愛好家に特に人気がある
- 多目的性と堅牢な造りが特徴
- 現在、新車購入時の選択肢はディーゼルモデルのみ
- ディーゼルエンジンはトルクが強く、重い荷物運搬やオフロードに優れる
- 車高が185mmと高いため乗り降りが大変
- 最低グレードでも価格は400万円以上と他のミニバンに比べ高価
- ディーゼルエンジンの音が大きく、市街地で特に気になることがある
- シートは硬めで長距離ドライブでは疲れやすい可能性
- オフロード性能反映の硬質シートで個人の好みが分かれる
- シートクッションなどのアクセサリーで乗り心地改善可能
- デザインや4WDパワー、アウトドア適性が高い点がメリット