ハリアーと言えば、トヨタの代表的なSUVとして多くの人々に支持されています。
特に、PHEVとHEVのモデルが注目されており、多くの方が「ハリアーPHEVとHEVの違いは何か?」と気になっていることでしょう。
この記事では、それぞれのモデルの特徴や性能、そしてどちらがあなたに合っているのかを詳しく解説していきます。
あなたの次のカーライフをより豊かにするための参考情報として、ぜひ最後までお読みください。
- ハリアーPHEVとHEVの基本的なスペックの違い
- 両モデルの燃費性能とその背後にある理由
- PHEVとHEVのインテリアの差異とその特色
- PHEVのモーター駆動の特徴とE-Four駆動方式の詳細
ハリアーPHEVとHEVの違いとは?
- ハリアーPHEVとHEVのスペック比較
- ハリアーPHEVとHEVのインテリアの違い
- PHEVとHEVの走行モードの違い
- ハリアーPHEVの価格と評価
- ハリアーPHEVの航続距離と充電
ハリアーPHEVとHEVのスペック比較
ハリアーという名のSUVには、異なるハイブリッド技術を持つ2つのモデルが存在します。
それが、PHEV(プラグインハイブリッド)とHEV(ハイブリッド)です。
これらのモデルは、外見上は非常に似ていますが、技術的なスペックや性能にはいくつかの違いがあります。
以下に、それらの主要な違いを詳細に比較してみましょう。
項目 | ハリアーPHEV | ハリアーHEV |
---|---|---|
エンジン | 2.5リッター4気筒 | 2.5リッター4気筒 |
馬力 | 177馬力 | 178馬力 |
トルク | 219Nm | 221Nm |
燃費(WLTCモード) | 20.5km/L | 2WD: 22.3km/L、4WD: 21.6km/L |
車両重量 | 1950kg | 1620kg – 1690kg |
まず、エンジンに関しては、どちらのモデルも2.5リッターの4気筒エンジンを搭載しています。
しかし、馬力とトルクに関しては、PHEVが177馬力/219Nm、HEVが178馬力/221Nmと、わずかながらHEVの方が上回っています。
燃費に関しては、PHEVは20.5km/Lとなっており、HEVの2WDモデルの22.3km/L、4WDモデルの21.6km/Lに比べてやや劣っています。
これは、PHEVの車両重量が1950kgと、HEVの1620kgから1690kgに比べて重いため、燃費性能に影響が出ていると考えられます。
ハリアーPHEVとHEVのインテリアの違い
ハリアーのインテリアは、そのデザインや質感において、高級感を持たせるための細部へのこだわりが見受けられます。
特にPHEVとHEVのモデルにおいては、その差異がより鮮明になっています。
- シートステッチの色調:
- HEV Z Leather Package: ダークグレーまたはブラウンのステッチが採用されています。これにより、落ち着いた雰囲気を持ちつつも、上質な印象を与えています。
- PHEV: ダークレッドのステッチが特徴。この色調は、PHEVの特別感や独自性を強調するための選択と言えるでしょう。
- ダッシュボードやドアトリムのオーナメント:
- HEV Z Leather Package: サテンブラックまたはサテンブラウンの金属メッシュ質感のパイピングオーナメントが施されています。これにより、内装に深みと高級感をもたらしています。
- PHEV: ダークレッドの金属メッシュ質感のパイピングオーナメント。この選択は、PHEVのインテリアに華やかさと落ち着きを同時に持たせる効果があります。
ハリアーのインテリアは、ユーザーの心地よさを追求した結果として、これらの違いが生まれています。
PHEVとHEVの走行モードの違い
ハリアーのPHEVとHEVモデルは、外観や性能だけでなく、インテリアにおいても顕著な違いを持っています。
これらの違いは、乗車時の快適性や車内の雰囲気を大きく左右する要素となっています。
シートステッチの色調
HEVのZ Leather Packageでは、シートステッチがダークグレーまたはブラウンという落ち着いた色合いを採用しています。
これに対して、PHEVモデルではより洗練された印象のダークレッドのステッチが特徴となっています。
この色の違いは、PHEVがよりプレミアムな位置付けを持つことを強調しています。
パイピングオーナメントの質感と色
車内の高級感を引き立てる要素として、ダッシュボードやドアトリムには金属メッシュ質感のパイピングオーナメントが施されています。
HEVモデルではサテンブラックまたはサテンブラウンの色調が採用されているのに対し、PHEVではこちらもダークレッドが選ばれています。
この選択により、PHEVの車内は華やかさと落ち着きが共存する独特のムードを持っています。
室内のサイズ
両モデルともに室内の広さは十分に確保されており、室内長×幅×高は1880mm×1520mm×1215mmとなっています。
この広さは、長時間のドライブでも疲れにくい快適な空間を提供しています。
これらの違いを踏まえると、PHEVモデルはHEVモデルに比べて、より高級感が増しており、乗車時のプレミアム感を強く感じることができるでしょう。
選択するモデルによって、車内での過ごし方や気分も変わるかもしれません。
ハリアーPHEVの価格と評価
ハリアーPHEVは、その高い性能と機能性を持ちながら、車両価格は620万円と設定されています。
この価格を考慮すると、他の同クラスの車種と比較しても、非常にコストパフォーマンスが高いと評価されています。
例えば、ハリアーのガソリンエンジン車は453.8万円、ハイブリッド車(HV)は514.8万円となっており、PHEVはこれらの価格帯と比較しても100万円以上の価格差があることがわかります。
この価格差の背後には、PHEVの持つ高い性能や環境性能、そして独自の魅力が隠されているのです。
ハリアーPHEVの航続距離と充電
ハリアーPHEVの最大の特徴の一つが、その航続距離と充電性能です。
ハリアーPHEVは、リチウムイオンバッテリーを18.1kWh搭載しており、満充電時にはモーター走行で最大93kmを走行することが可能です。
これは、日常の移動距離を考慮すると、ほとんどの場面でガソリンを使わずに走行できる距離と言えます。
また、ハリアーPHEVのタンク容量は55リットルで、WLTCモードの燃費が20.5km/Lとなっているため、理論上、1000km以上の走行が可能です。
これにより、長距離のドライブでも安心して利用することができます。充電に関しても、家庭用のコンセントから簡単に充電することができ、非常に便利です。
ハリアーPHEVの魅力とは?
- 静かでパワフルなハリアーの乗り味
- ハリアーPHEVの加速性能
- PHEVのモーター駆動の特徴
- ハリアーPHEVのE-Four駆動方式
- ハリアーPHEVの課題とは?
静かでパワフルなハリアーの乗り味
ハリアーは、その乗り味において他の車種と一線を画しています。
ガソリン車も、HEVも、クラウンのお株を奪うくらい上質な乗り心地を持っています。
ステアリングを切り込んだときの感触や、それに伴うクルマの素直な動きが非常に気持ち良いのです。
日常の走行でその良さが味わえるのがハリアーの特徴で、ショッピングモールの駐車場を移動するような微低速域でも、「いいクルマ感」が充分に味わえます。
また、ザラザラ感やゴツゴツ感とは無縁の、フラットな乗り味もハリアーの美点として挙げられます。特にPHEVの場合、静粛性の高さに加え、応答性が高く、パワフルな走りを実現しています。
これにより、ハリアーPHEVはラインアップ中もっともスポーティな走りを可能にしており、トップグレードにふさわしい実力を持っています。
ハリアーPHEVの加速性能
ハリアーPHEVは、その加速性能においても非常に高い評価を受けています。
この車種の加速性能は、特に高速道路などでのオーバーテイク時にその真価を発揮します。
大きな電力量を持つPHEVの場合、バッテリー残量が充分にある状態で走り始めた場合、日常的な走りに終始する限り、EV走行でカバーすることができます。
このような特性から、PHEVは静粛性の高さに大きな価値を感じる向きにおすすめの選択肢となっています。
また、ハリアーPHEVの場合、静粛性の高さだけでなく、応答性も高く、非常にパワフルな走りを実現しています。
これにより、ハリアーPHEVはラインアップ中でもトップの性能を持つ車種として、多くのドライバーからの支持を受けています。
PHEVのモーター駆動の特徴
PHEVのモーター駆動は、その高い静粛性と環境性能によって注目されています。
この技術の背後には、外部からの充電を活用した走行があります。具体的には、PHEVはモーターだけでの走行が可能な距離がハイブリッド車よりも長いという特長があります。
このため、短距離の走行ではエンジンを使用せず、モーターのみでの走行が可能となり、CO2の排出を大幅に削減することができます。
また、PHEVの走行仕組みには、外部電源から駆動用電池に充電した電気を使用してのEV(モーター)走行と、ガソリンエンジンを併用するハイブリッド車としての走行、この2つの仕組みが存在します。
特に、充電をして駆動用電池に電力が充分な時は「EV走行」として、電力の残量が減少した場合は「エンジン+モーター」での走行が可能です。
ハリアーPHEVのE-Four駆動方式
ハリアーPHEVは、E-Four駆動方式を採用しており、これはトヨタの技術の粋を集めたものと言えます。
E-Four駆動方式は、前輪をエンジンで、後輪をモーターで駆動することで、4WDのような高い走行性能を実現しています。
具体的には、フロントモーターは5NM型で、最高出力は182ps(134kW)、最大トルクは270Nmを発生します。
一方、リヤには4NM型のモーターが搭載され、最高出力は54ps(40kW)、最大トルクは121Nmです。このE-Four駆動方式のおかげで、ハリアーPHEVは雪道や悪路でも安定した走行を楽しむことができるのです。
さらに、システムの最高出力は306psとなり、これによりスポーティな走りを実現しています。
ハリアーPHEVの課題とは?
ハリアーPHEVはその高性能と環境性能で多くのユーザーから支持を受けていますが、完璧な車とは言えません。以下に、ハリアーPHEVの主な課題点を詳しく解説します。
- 充電設備の整備状況
日本国内の充電スポットの整備は進んできていますが、まだまだ不足しているのが現状です。特に長距離移動を考えると、事前の充電スポットの確認が欠かせません。これは、日常の移動だけでなく、旅行や出張などの際にも影響が出てきます。 - 充電時間の長さ
PHEVの大きな特徴である電気モーターを活かすためには、定期的な充電が必要です。しかし、充電には時間がかかるため、急な移動が必要な場合や、連続して長距離を移動する際には不便を感じることがあります。 - 200V充電の必要性
ハリアーPHEVは、200Vの普通充電が基本となっており、CHAdeMOの急速充電はできません。これは、特に集合住宅や月極駐車場での充電が難しい状況を生んでいます。実際、多くの集合住宅では、管理組合の合意が得られず、200Vの充電ができないケースが増えています。 - PHEVの真価を活かせない環境
200Vの充電設備がない場合、ハリアーPHEVは単なるHVとしての利用に限られてしまいます。車内にはチャージモードが設定されており、走行しながらの充電は可能ですが、これを繰り返すと、PHEVとしてのメリットが薄れてしまいます。
これらの課題を踏まえた上で、ハリアーPHEVの購入を検討する際には、自身の生活環境や利用シーンをしっかりと考慮することが重要です。
まとめ:ハリアーPHEVとHEVの違いとは?
記事のポイントをまとめます。
- 両モデルとも2.5リッターの4気筒エンジンを搭載
- PHEVの馬力は177馬力、トルクは219Nm
- HEVの馬力は178馬力、トルクは221Nm
- 燃費において、PHEVは20.5km/L、HEVの2WDは22.3km/L、4WDは21.6km/L
- PHEVの車両重量は1950kg、一方HEVは1620kgから1690kg
- PHEVのインテリアのシートステッチはダークレッド、HEVはダークグレーまたはブラウン
- ダッシュボードやドアトリムのパイピングオーナメントの色も異なる
- PHEVはモーターだけでの走行距離がハイブリッド車より長い
- PHEVのE-Four駆動方式により、4WDのような高い走行性能を実現
- PHEVの航続距離はモーター走行で最大93km
- PHEVのタンク容量は55リットル、理論上の走行距離は1000km以上
- PHEVの車両価格は620万円、高い性能と機能性を持つ