N-BOXターボの燃費が悪い？そういわれる理由を徹底解説 - クルマニスト：車の事を知りたい全ての人へ

N-BOXターボモデルに対して「燃費が良くない」という声がちらほら聞こえてくることがありますが、その真相は何なのでしょうか？

市場に登場して以来、圧倒的な支持を受け続けるホンダのN-BOX。

特に、その広々とした室内空間と高い利便性で、多くの家族に選ばれています。

しかし、パワフルな走りを提供するターボモデルに関しては、燃費性能に関する疑問の声も。

この記事では、そんな燃費に対する疑問に焦点を当て、N-BOXターボがなぜ燃費面で悪いとされるのか、その背景にある理由を掘り下げていきます。

自然吸気エンジンとの違いや、高速道路及び市街地での実燃費、さらにはライバル車との比較を通じて、N-BOXターボの燃費に関する疑問を徹底解説していきましょう。

記事のポイント

ターボエンジンと自然吸気エンジンの基本的な違いとそれぞれの燃費性能
N-BOXターボモデルの高速道路と市街地での具体的な実燃費
N-BOXターボが燃費で悪いと言われる主な理由
競合車種との燃費比較から見るN-BOXターボの競争力

N-BOXターボの燃費が悪い？実際に調べてみた

N-BOXってどんな車？

N-BOXはホンダが市場に投入して以来、軽自動車セグメントでの販売台数ランキングを賑わせてきました。

2021年度においては新車販売台数で軽自動車カテゴリーの第1位を獲得し、その数は191,534台にも及びます。

この数字は、N-BOXが幅広い層からの絶大な支持を受けていることの証明ともいえるでしょう。

N-BOXの大きな魅力の一つは、3,395mm×1,475mm×1,790mm~1,815mmというサイズから生み出される広々とした室内空間です。

家族連れにとって、子どもの乗り降りがしやすく、荷物もたっぷり積める点が高く評価されています。

また、市街地での小回りの利く運転性能から、アウトドアシーンでの活用まで、多用途にわたって活躍する一台です。

NAエンジンとターボエンジンの違い

自動車の心臓部であるエンジンには、大きく分けてNAエンジンとターボエンジンの二種類があります。

NAエンジンは、その名の通り自然吸気エンジンで、空気をエンジン内に自然の流れで取り込むことで燃料と反応させ、動力を生み出します。

シンプルな構造であるため、メンテナンスのしやすさや、長期間の耐久性に優れる点が特徴です。

一方、ターボエンジンは排気ガスを利用してエンジンに空気を強制的に送り込むことで、小排気量ながら高出力を実現します。

この技術により、軽自動車でありながらも、街中での加速のレスポンスの良さや、高速道路での追い越し時のパワーを体感できます。

しかし、この高出力を生み出すプロセスで、燃料消費量が増加し、結果として燃費はNAエンジンに比べて悪化する傾向にあります。

N-BOXのターボモデルでは、燃費性能が20.2km/L(FF)と、非ターボモデルの21.2km/L(FF)に比べて若干低下していますが、その差は意外と小さいものです。

このことからも、ホンダがターボエンジンの燃費性能向上に注力していることがうかがえます。

N-BOXの実燃費は

高速道路での実燃費

高速道路を利用した場合、N-BOXターボモデルの実燃費は一般的に約18～20km/Lとされています。

これは、ターボエンジンが提供する加速性能や高速安定性の利点を考慮した数字です。

対照的に、自然吸気エンジンを搭載したNAモデルでは、やや高い約20～22km/Lの実燃費が期待できます。

この燃費の違いは、ターボモデルが提供する追加のパワーが、燃料消費率の増加という形で表れているためです。

しかし、これにより得られるパフォーマンスの向上は、多くのユーザーにとって魅力的なトレードオフとなっています。

市街地での実燃費

市街地での運転シナリオでは、N-BOXターボモデルは約15～17km/Lの実燃費を記録します。

これは、頻繁な停止と加速が繰り返される都市部の交通状況において、ターボエンジンがより多くの燃料を消費することが原因です。

一方で、NAエンジン搭載のN-BOXは若干優れた約17～19km/Lを達成しています。

ターボモデルとNAモデルの間の燃費の差は存在しますが、日々の使用における実際の影響は限定的であると考えられます。

ライバル車との比較

ライバル車との比較を行うと、スズキのスペーシアやダイハツのタントが主な競合として挙げられます。

これらの車種もまた、高い燃費効率と実用的な室内空間を提供しています。

スペーシアの場合、ハイブリッドモデルは都市部での燃費が20km/Lを超えることもあり、特に燃費に優れていることが知られています。

タントも、独自の技術を活かし、同等の燃費性能を実現しています。

しかし、N-BOXターボが提供するパフォーマンスと燃費のバランスは、特に求められる走行性能を考慮すると、十分に競争力があると言えるでしょう。

つまり、N-BOXターボの燃費が若干劣ることがあっても、その走行性能や使い勝手の良さは、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となります。

N-BOXターボの燃費が悪い？評価の真相

なぜ燃費が悪いと言われるのか

ターボエンジン搭載車の燃費が話題になることがありますが、その背景には、エンジンの仕組みと運転環境が大きく関わっています。

ターボエンジンは、排気ガスを利用してターボチャージャーを駆動し、エンジン内に空気を強制的に送り込むことで、より多くの燃料を燃焼させ、高い出力を得ることができます。

このプロセスにより、エンジンの効率は向上しますが、一方で、強化されたパワーを発揮するためには、それ相応の燃料が必要となります。

ターボエンジンは同排気量の自然吸気エンジン（NAエンジン）に比べて、約10〜20%多くの燃料を消費することが一般的です。

その結果、特に加速時や急な坂道などパワーを必要とするシチュエーションでは、燃費が悪化する傾向にあります。

ターボ車の燃費を向上させる方法

ターボエンジン搭載車はそのパワフルな走りが魅力ですが、「燃費が気になる…」という声もよく聞きますよね。

でも安心してください、ちょっとした工夫で燃費を良くすることが可能です。

以下に、ターボ車の燃費を向上させる方法を具体的かつ専門的に解説します。

見出し

アクセルの踏み方を工夫する
- ターボ車は低回転から高トルクを発揮します。
  そのため、急激にアクセルを踏み込む必要はありません。
  アクセルをゆっくりと踏み込み、無駄な加速を避けましょう。
- 高速道路などで一定速度を保つ場合は、クルーズコントロールの使用を検討します。
  これにより、燃費の向上が期待できます。
定期的なメンテナンスを実施する
- エンジンオイルはターボ車にとって非常に重要です。
  適切な粘度のオイルを選び、推奨される交換間隔（例えば5,000kmごと）を守りましょう。
- エアフィルターの定期的な点検・交換も重要です。
  エアフィルターが詰まっていると、エンジンが必要とする空気を十分に吸い込めず、燃費が悪化する原因となります。
タイヤの空気圧を適切に保つ
- タイヤの空気圧が不足していると、ローリング抵抗が増え、燃費が悪化します。
  月に一度は空気圧をチェックし、車両の取扱説明書に記載された推奨値に調整しましょう。
余計な荷物は積まない
- 車内やトランクに不必要な荷物を積みっぱなしにしていると、その分余計な燃料を消費します。使用しないアイテムは積まないようにしましょう。
エコドライブを心掛ける
- 信号での長い停車時にはエンジンを停止する、急ブレーキや急加速を避けるなど、エコドライブの実践も燃費向上につながります。