日本の道路を走る多くの車の中で、特に目立つ存在感を放っているのがホンダのN-BOXです。
2011年の登場以来、その広大な室内空間と優れた燃費性能で多くのファミリーから支持されてきました。
また、Honda Sensingなどの先進安全装備が標準またはオプションで付いているモデルは、安全性の高さでも評価されています。
このように高い人気を誇るN-BOXですが、手放す時が来たら、その価値を最大限に反映させたいもの。
今回は、そんなN-BOXを手放す際に、中古車市場での再販売価値、すなわちリセールバリューを高める方法について紹介します。
愛車をより高く売却するためのポイントを押さえ、賢く手放しましょう。
- N-BOXが日本の軽自動車市場でどれほど人気があり、その理由が何か
- N-BOXの再販売価値、すなわちリセールバリューが一般的な軽自動車に比べて高い理由
- 再販売価値を高めるために重要なグレード、カラー、オプション装備について
- N-BOXを高価売却するための具体的なコツやポイント
N-BOXのリセールの基本知識
N-BOXってどんな車?
N-BOXはまさに、日本の軽自動車文化を象徴する一台と言えます。
2011年に市場に投入されて以来、軽自動車の中でも特に「トールワゴン」というカテゴリーで圧倒的な存在感を放っています。
その最大の魅力は、コンパクトなボディサイズに反して提供する広大な室内空間。
その車高の高さから得られる圧倒的な頭上空間と、フラットに近い床面が、まるでワンクラス上の車種のような快適性を実現しています。
また、WLTCモードでの燃費性能は、ターボモデルであっても20km/Lを超えるモデルがあり、軽自動車の経済性と併せて家計に優しい運用が可能です。
安全性に関しても、Honda Sensingをはじめとする先進の安全装備が標準またはオプションで用意され、小さなお子様がいるファミリー層からも高い信頼を獲得しています。
リセールバリューとは
リセールバリュー、つまり再販売価値は、車を買ったときの価格に対して、数年経過後に売却する際にどれだけの価格がつくか、という指標です。
日本の軽自動車市場において、N-BOXはそのリセールバリューの高さでも知られています。
一般的な軽自動車が新車購入から3年で約50%~60%の価値が残るのに対し、N-BOXはその品質の高さと人気のため、65%以上の価格がつくケースも珍しくありません。
この再販売価値の高さは、購入時のモデルやグレード、車のカラー、そして追加されたオプション装備によっても変動します。
特定の人気カラーやHonda Sensingなどの安全装備が付いていると、さらに価値が上がることがあります。
これらの要因が組み合わさり、N-BOXは中古車市場においても高い需要を保持しており、新車を購入する際の大きなメリットの一つとなっています。
N-BOXの中古市場での評価
中古車市場でのN-BOXは、その使い勝手の良さから特にファミリー層を中心に強い人気を誇っています。
新車市場での累計販売台数が2021年5月末に200万台を突破し、2021年度の新車販売台数では19万1,534台を記録するなど、その人気は衰えを知りません。
これらの数字はN-BOXの中古市場でも高い評価へと直結しており、特に燃費性能が良好なモデルや充実した安全装備を有するモデルは、中古車市場でも高値で取引されています。
燃費性能に関しては、FF(前輪駆動)モデルで21.2km/L、4WD(四輪駆動)モデルでも19.8km/Lという数値を叩き出しており、この燃費の良さが経済性を重視するユーザーに支持されています。
N-BOX リセールバリューを高めるポイント
リセールバリューの高いグレードを知る
N-BOXでリセールバリューを最大限に高めたいなら、まずはグレードの選択に注目しましょう。
以下のポイントを抑えることが大切です。
- ターボエンジン搭載車:
力強い走りが可能なターボエンジンモデルは、パフォーマンスを求めるユーザーからの需要が高いです。
中古市場では、通常のエンジンモデルに比べて約10%〜15%高い価格で取引されることも珍しくありません。 - 高い安全装備を備えたモデル:
Honda SENSINGなどの先進安全技術を装備したモデルは、家族ユーザーや安全性を重視するドライバーから高く評価されます。 - カスタムモデル:
独特のデザイン性と装備が魅力のカスタムモデルは、個性を求める若者からの支持が厚く、市場価値が高く保たれます。
リセールバリューを上げるカラー選択
車の色は、その車の「顔」。リセールバリューにも大きく影響します。特に注目すべきは以下のカラーです。
- プレミアムホワイト・パール:
清潔感と高級感を兼ね備え、幅広い層からの人気があります。
再販売時には一般的なホワイトカラーよりも5%〜10%高値が付く傾向に。 - クリスタルブラック・パール:
シックで高級感あふれるこのカラーは、都市部を中心に人気。
黒は汚れが目立ちやすいというデメリットがありながらも、その色合いの美しさでカバーしています。
価値を高めるオプション装備
オプション装備にも、リセールバリューを左右する力があります。特に価値が高まるオプションは以下の通り。
- Honda SENSING:
Hondaの先進安全技術。
このシステムを備えた車両は、安全性の高さを訴求できるため、中古市場でもプレミアムが付きやすいです。 - 両側パワースライドドア:
特に小さな子どもがいる家庭や高齢者がいる家庭では、この機能が非常に重宝されます。
再販売時においても、約5%〜10%高い価格での取引が期待できます。
N-BOXを高く売るコツ
N-BOXを高く売るための鍵は、車の状態管理とタイミングの見極めにあります。
まず、車検の残りが1年以上ある車両は、車検切れ近くのものに比べて5万円から10万円高く売れる傾向があります。
さらに、年間走行距離が1万キロ未満の車両は、それ以上の車両に比べてもプラス評価されます。
車内クリーニングやボディの小キズ修正など、見た目の印象を良くするための事前準備も大切です。
煙草の匂いやペットの毛があるとマイナス評価されがちなので、禁煙車であればその旨をアピールすると良いでしょう。
また、売却を検討する時期は、新車の発表前後や、年度末など中古車市場が活況を呈するタイミングを狙うことで、より高価での売却が期待できます。
これらのポイントを抑えることで、N-BOXを市場価値以上で売却するチャンスを掴むことが可能です。
まとめ:N-BOXのリセールの基本知識
N-BOXはその実用性と人気から、新車市場だけでなく中古車市場でも高い評価を受けています。
リセールバリューを高めたい場合は、選択するグレードやカラー、オプション装備に注意しましょう。また、車の状態を良好に保ち、適切な時期に売却することが重要です。
これらのポイントを押さえることで、N-BOXをより高く売ることが可能になります。
愛車を手放す際には、これらのポイントを活用して、賢く高価売却を目指しましょう。
- N-BOXは日本の軽自動車文化を象徴するトールワゴン
- 2011年投入以来、広大な室内空間と頭上空間で人気
- WLTCモード燃費はターボモデルでも20km/L超
- Honda Sensingなどの安全装備でファミリー層に信頼
- リセールバリューは新車購入から3年で65%以上が可能
- 人気カラーや安全装備搭載車はリセールバリューが高い
- 中古市場でファミリー層からの強い需要がある
- 2021年度の新車販売台数は19万1,534台
- FFモデル燃費は21.2km/L、4WDでも19.8km/L
- ターボエンジン搭載車、安全装備モデルが高価買取対象
- プレミアムホワイト・パールとクリスタルブラック・パールは価値を高める
- 両側パワースライドドア装備車はリセールバリューが約5%〜10%高い